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2009年06月01日

幸せそうな雨蛙

藤江 繁夫 また、苗代に水がはられる季節がきた。
私の住まいの近辺にはまだまだ田畑が残っている。
今日散歩に出ると昨日まで乾いていた田んぼに並々と水がはられているのに気づいた。 ふと幼き頃が甦る。畑の中に見つけた、オタマジャクシやあめんぼう、すいすい水面をすべるミズスマシ、まるで鎧を着たようなタガメ。
田植えの手伝い、水田に足を入れたときのあの独特の冷たい粘土質の感触、泥土に脚を取られ自由に移動する事も困難だった。
ふと思う、かつて居た様々な生き物は昔と変わらぬ姿で生息しているのだろうか?いつだったろうか?今ではタガメが絶滅に瀕し見つけるのが困難であるとTVが伝えていた。 見た目は随分不気味な様だが絶滅となると、その背景が問題を提議しているように思う。 そんな現状も我々に多いに責任がある。例えば食する野菜も形のいい物、色彩のいい物を求めた結果である。店頭に並んでいる物は虫の喰っていない葉物、まっすぐな胡瓜、形の整った茄子等々。味よりも見映えを優先させた為に多種多様な薬品が使われてきたのだ。色々思いを巡らせながら歩を進めて行くと見事な花をつけた芍薬(シャクヤク)に目を奪われた。あまりの美しさに見とれ顔を近づけると、なんと花びらと花びらの間にきれいな鶸色(ひわいろ)の可愛い雨蛙を見つけた。それは、あまりにも贅沢な茵(しとね)に収まった、何とも幸せそうな雨蛙であった。
私も幸せの裾分けを頂戴した一日だった。


雨蛙"

(文責;藤江 繁夫)

投稿者 プランナーの声 : 2009年06月01日 08:25

カテゴリー [ 藤江 繁夫 ]

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